大観衆の熱気と盛り上がりに触れること

毎年20万人と言われる大観衆の熱気と盛り上がりに触れることが最大の醍醐味です。正確なレース展開が知りたければ解説入りのテレビ中継を見るのが一番です。しかし生の熱気を現場で感じなければ、ニュル24時間レースを語る資格は得られないと思います。
わずか100mを歩くだけで何分も掛かってしまうほどの観客で大混雑のパドック。
最大8台でシェアするピットでの混乱とフェアプレイ精神。
出力1000馬力近いワークスポルシェからほぼノーマルのミニクーパーまでが混在する多種多様な参加マシン。
それらを駆るドライバーや、走りを支えるピットクルーの表情。
幻想的とも言える真夜中に疾走するマシンの姿。
テレビ中継やDVDでは感じることの出来ない所にあるニュルブルクリンク24時間レースの本質を感じられるのが、ツアーの醍醐味だと思っています。
行かなきゃ、分からないのです。

サーキットのパドックにはガランとしていて、ようやく搬入のトラックの姿を見かけるようになりますが、それでも全体の2割程度のスペースが埋まるだけです。

パドックの様子が一変します。開きスペースがなくなり、パドックはテントとトレーラーでビッシリになります。

車検と予選の日。チーム関係者がメインですが、パドックを歩く人の数が激増しています。

朝からずっと大渋滞。100m歩くのに何分も掛かります。レースがスタートする日です。

ゴールの瞬間は、20万人の観客が一斉に響めきます。想像を絶する迫力です。

強者どもが夢の後。パドックに再び静寂が訪れます。寂しい気分になります。